DENIMとは
DENIMはワシントン大学で開発された、Webサイト開発の初期設計フェーズでよく行われるペーパー・プロトタイピングを支援するためのフリーウェアです。
紙上でのラフで手軽な感覚を維持したインターフェースと、PC上での保存、複写、編集などの容易さを併せ持ち、ユーザテストへの移行を容易にする強力なソフトウェアです。
基礎技術: SILK
DENIMは、デザイン用のタブレットを用いたスケッチツールであるSILKプロジェクトに端を発しています。
SILKは紙とペンを用いたのと同様の手軽なプロトタイプ・スケッチをさせつつ、ペンを「編集ジェスチャ」することにより定型フォーマットの呼び出しやオブジェクトの削除などの対話を可能にしています。
SILKはwidgetという強力な図形認識ツールも持っていて、例えばペンで円を描けば「circle」、四角形を描けば「rect」と認識します。横方向に波線を描けば「text」ですが、円の横に波線を描けば「option-button」と判別してくれます。
また、ストーリーボードとしてページ間の関係性などを定義することも可能です。
そして、これらのラフスケッチは即座に「実行」して動作させることが出来ます。「option-button」として認識されたwidgetはそのように動作しますし、関係を定義されたボタンはページ遷移を実現します。
これらのSILKの動作については、実際に動くところを見た方がはるかに話が早いと思いますので、以下の動画を参考にしてください。
全て英語ですが、大学教授だけあって非常にはっきりと判り易く話してくれていますし、動作を見るだけでも充分理解できると思います。
DENIMについて
Webサイト設計において、その初期段階で多くのデザイナーは様々な階層の設計を行います。
サイトマップ、ストーリーボード、各ページのデザインなどですが、それらは残念ながら上手に統合されておらず、殆どのツールでは別々のものとして書かねばなりませんでした。
例えばサイトマップはVisio、ページデザインはPhotoshopなどで書き、それらを印刷して併せて見なければいけないようなケースも多いと思います。
DENIMでは、これらはズームレベルの概念で1つのファイル上で全て表現することが可能です。
SILKによる手書きインターフェースを実装し、全てのレイヤをシームレスに統合しつつ手軽で高機能なツールになっています。
以下の動画で、DENIMについて判りやすく紹介されています。
DENIMとSILKの違い
- DENIMはSILKには無いレベルのレイヤ(サイトマップなど)を持ち、ズームの概念でこれらを統合しています。
- widgetの概念は、SILKにしかありません(2007年9月時点では)